2019.03.25

あなたの名刺はどちらのサイズ? 日本サイズと欧米サイズの違い

TAGS 名刺デザイン ビジネス

日本はもちろん、世界中のビジネスシーンで使われている名刺。普段は何気なく交換している名刺にも、いろいろなサイズの名刺があることに気づかされます。実は欧米諸国では、標準的な名刺のサイズが日本とは異なり一回り小さいのです。今回は、そんな日本の名刺と欧米の名刺の大きさについてご紹介したいと思います。

日本の一般的な名刺サイズ

日本で使われている名刺は、「55×91mm」が標準サイズとなっています。名刺の寸法は明治時代以来、尺貫法に基づいて10種類以上の独自規格がありましたが、1959年1月のメートル法施行以降は寸分からcm・mmに換算されて現在の寸法になりました。
現在、一般に使用されている名刺のサイズを規格化した人物の1人が、株式会社 山櫻の創業者、市瀬邦一氏だといわれています。

ロータリーカッターで断裁された4号サイズの名刺(写真:1948年頃)

株式会社山櫻 創業者 市瀬邦一氏(写真:1976年頃)

男性は4号(55×91mm)、女性は3号角丸(49×85mm)、花柳界の女性は小型4号角丸(39×70mm)あるいは小型3号角丸(33×60mm)というのが一般的でしたが、1986年に男女雇用機会均等法が施行され浸透するに従って、男女ともに4号名刺が多く使われるようになりました。この寸法は日本の和紙の寸法に由来すると同時に、ほぼ「黄金比※1」でもあることが普及し定着してきた要因の一つと考えられています。

※1 黄金比

名刺のサイズには「黄金比1:(1+√5/2)」が影響していると言われており、これは古くから安定した美しい比率だといわれています。パルテノン神殿やピラミッドなど歴史的建造物や美術品、また、自然界にも見出すことができると言われ、様々なカードのサイズにも使われています。55×91mmというこのサイズは、19世紀中頃にフランスの写真家デリスデリが考えた写真付名刺が元になっていると言われています。日本では書籍の四六判に由来し、その4分の1が当時の名刺1寸8分×3寸に近く、昭和34年のメートル法執行後、ミリ換算した数字が55×91mmです。

欧米サイズとは

欧米諸国では、日本の標準サイズ(55×91mm)よりも少し小さいサイズ、3.5インチ×2インチつまり「51×89mm※2」が標準サイズとして使われています。欧米で名刺は、もともと連絡先を知らせる必要があるときに渡すものとして使われ、必ず交換されるものではありませんでした。一方、日本では戦前戦後を通じて、名刺文化ともいえる独特の商習慣が発達していきます。そして高度経済成長期を経て、日本的なビジネスの在り方が世界的に注目されると、名刺文化もまた海外へ紹介され、いわば逆輸入のような形で名刺交換は海外でも一般的となっていったのです。

※2 51×89mm

51×89mmを標準サイズとしているのは、主にアメリカやカナダで、ヨーロッパでは、85×55mmのサイズが主流です。またヨーロッパの中でも北欧地域では、90×50mmが標準サイズとして使われていたりと、国や地域によって様々なサイズの名刺があります。

欧米サイズの名刺をつくる

海外の方と名刺交換の際に使用する機会が多い方や、外資系企業様はもちろん、近年は"特殊なサイズ感がオシャレ"ということから欧米サイズの名刺を選ばれる方も増えています。日本の標準サイズよりも若干小さいことで、シャープなイメージやクリエイティブな印象を与えることができます。

名刺の老舗である山櫻が運営するサイト「TSUTAFU」でも欧米サイズの名刺が作れるようになりました。用紙は、ビジネススタンダードの名刺にぴったりな「さくら」と、ナチュラルな質感や素朴な手触りが人気の「アラベール」の2種類から選べます。



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