2017.07.28

潟ニリタ 竹藤会長に訊く 地味な領域を勝ち抜くために生み出された"へそ曲がり戦略" ユニークな発想で新しい価値を生み出す (後編)

TAGS インタビュー
 


 

インタビュー

 

採用面接や提案営業の初回訪問時など、誰かと会うときに短い時間でも強い印象を残すには――。

 

組織の頂点に立つ人には日々多くの人が訪れる。経営者の視点から見た「記憶に残る人」、「もう一度話を聞きたくなるビジネスパーソン」の特長とは何だろうか?
経営者自身が実際に心がけているポイントも聞ける経営者インタビュー『PERSON 〜印象に残るあの人〜』。
今回は、データ活用とシステム運用を手掛け急成長中のパッケージソフト開発会社、株式会社ユニリタの竹藤会長に、仕事をする上での独特の視点とこだわりについてお話をお伺いした。



 

―ルールや前提に捉われないユニークな発想を、どのように会社全体に浸透させていますか?

 

私たちユニリタには7つの子会社があり、意識して一つ一つを小さな組織にしています。
会社が大きいと、会社が何でもしてくれると受動的になってしまう恐れがありますが、資金もパワーも無い小さな組織にすると、人は工夫し始めます。


また、人は小さな組織を任されると、自分の裁量で何でもできるからアイデアが生まれてくるんです。
知恵やアイデアが無いとユニークなことはできませんからね。


自分の子供が成長するのが嬉しいのは、人も会社も同じです。
「子会社が親会社を抜いて大きくなってもいい」ぐらいの気持ちで親会社は子会社を支援しています。


 
 


 

―採用面接では、どのような事を質問していますか


企業は「人が宝」と言うわりに、トップ自ら学生と話さない会社がありますが、当社は必ず私が最初に話しをします。
ホームページに書いてあるようなことは分かって当たり前なので、載ってないようなことを聞きます。
「ソフトウェアはゲームやビジネスと様々な種類があるけど、ユニリタはどんなソフトウェアを作っているか知っていますか」、などです。

ユニリタは時間を奪われるようなソフトよりも、ビジネスの時間を節約できるようにソフトウェアをユニークな視点で開発する会社です。
入社して欲しい社員は、新しい視点で物事を捉えられる人がいいですね。
小さくてもどこか尖っている、そう、実がぎっしりと詰まっている"ウニ"みたいな人がいいな(笑)。


 

―では、服装など外見的な部分で、印象はどれくらい左右されると思いますか

 

会話の内容を重視するので、外見では大きく左右されないと思います。
弊社も服装はわりと自由でうるさくはいいません。おしゃれをして自分に自信を付けるのもありだと思いますよ。
とはいえ、最低限のドレスコードは保つように言っています。
社員に対して、スーツのサイズが合っていなかったり、スーツのポケットにいっぱい物を詰め込んでいたりしたらビジネスマンとしてどうなのか、
とひとこと言いたくなりますよ(笑)。


 
 


 

―スーツの着こなしについて、思うところはありますか。
カフスに社名が刺繍されていたり、センスが随所に垣間見えるとても素敵な着回しですね。


シャツには、いつもは自分の名前を刺繍していますが、たまには会社名もいいかなと。変わってますよね。
フェイバリットカラーはピンクとオレンジと水色なんです。家族も、「えぇ〜」って言いますけど、自分に似合っていると思っています。

最近の若い人は、スーツのオーダーの仕方が分からない人が多いので、もっとこだわりを出していってもいいと思います。
背広のベント(切れ目)にもサイドベンツ、シングルベント、フックベント…と種類があるんですよ。
ポケットはチェンジポケットとか、ボタンは2個または3個なのかとか。
内ポケットの仕様をどうするのか、袖口釦の留め外しができるよう本切羽(ホンセッパ)にするのか…など。

背広を注文するときに、選択しなければならない項目がたくさんあります。
オーダーは値段が高い印象がありますが、既成とほとんど変わりません。

社員への表彰のお祝いでスーツを贈ることがあるのですが、内ポケットには持ち主の名前を縫いつけるのが一般的なところ、
あえて「〇〇〇アワード」と表彰名を入れたりしました。

何をするにもあっさりしているよりも、こだわりを持ってやった方が面白いですよね。
お金をかけないでも工夫次第で楽しむことはできますし、「選ぶ」というだけで随分違ってくるように思います。

 

―取材を終えて…
竹藤会長のコレクションのひとつ、シャンパンの王冠(ミュズレ)を見せていただきました。

 

  成約や業績達成などお祝いがあった際に開けたシャンパンの
  王冠(ミュズレ)のコレクションを、特別に拝見した。

  このフレーム1つに280個のミュズレが収められており、
  「4〜5年かかったけれど、それだけ"お祝い事"があった」
  と振り返る竹藤会長。

  竹藤会長のコレクションはミュズレだけに終わらず、時計や
  スニーカー、スヌーピーグッズなど多岐に渡っており、会長
  のユニークな一面がプライベートにも溢れている。
  





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竹藤 浩樹Hiroki Takefuji

1961年7月22日生まれ、日本大学 生産工学部 卒業。
株式会社ビーエスピー(現 株式会社ユニリタ)入社。
BSP International Corp(米国 ニューヨーク州)のCEOを務めた後、2004年4月代表取締役社長に就任。
2017年4月取締役会長就任。

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株式会社ユニリタ

所在地/
東京都港区
概 要/
データ活用ソリューションの提供、ITシステム運用管理パッケージソフトウェアの開発・販売・サポート
ホームページ/
http://www.unirita.co.jp/

取材後記

竹藤会長の「新鮮さ」を追求するブレない考え方が言葉の節々から伝わってくるインタビューでした。
そして、各々の専門組織の得意分野を伸ばしてスピード成長させる組織体制や、組織規模を少数にさせることで社員が主体的に物事を考え工夫できるようにさせるねらいなどから、人間が本来持つポテンシャルに価値を置いているように感じました。一人一人の個性を大切に考えていることが伝わってきます。
シャンパンの王冠(ミュズレ)のコレクションに対して「捨ててしまえば全て同じ。しかしこういう蓋でも意味をもつことがある」というお言葉に、地道に物事を積み重ねられる堅実さと、物事を捉える視点の豊かさを感じました。

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